第2戦サウジアラビアGPのマシンアップデート情報
F1のシーズンも2週目を迎え、早くも第2戦。バーレーンの典型的な「ティルケサーキット」から、うって変わって超高速の市街地トラックへ上陸する。
チームが持ち込むのは、もちろん低ダウンフォース仕様のマシンだ。早速、「ショウ&テル」で明かされた各チームのモデファイをまとめてみた。
フェラーリ
- バーレーンGPの時と比べ、ダウンフォースが低いリアウイングに変更
リアウイングの比較。リアフラップが若干小さくなっているように見えるが、他と比べると小さな差だ。
レッドブル
- 冷却効率向上のため、フロントブレーキダクトを強化
- ビームウィングを、垂直方向の幅が低い、これまでよりドラッグが低いものに変更
テスト時に比べ、ビームウィングの下の羽根の傾きが小さくなっている
- リアウイングエンドプレートを、低ドラッグ仕様のビームウィング、リアウイングのメインプレーンに合わせて変更
リアウイングエンドプレート(翼端版)の下半分が無くなっている
メルセデス
- リアウイングのフラップ形状を、適したダウンフォースが生み出されるように調整
リアウイング上部が大胆にカットされている
- サイドポッドの上部開口部を、高い気温を見越して拡大
- フロントウイングを、ドラッグを減らし、ダウンフォースバランスを2%後部へ移すために調整
フロントウイングの縦の高さが、バーレーンの時に比べ低くなっている
ハース
アップデートなし
アルファロメオ
- リアのブレーキダクトを変更
- その変更に合わせ、リアサスペンションのアームを、空力の観点で調整
- リアウイングのフラップを、ダウンフォースを減らすために変更
リアウイングからガーニーフラップが無くなっているのがわかる
アルピーヌ
- リアウイングを、低ダウンフォースのものに変更
サウジアラビアGPのリアウイングは、明らかに薄い(高さが低い)
- 両マシンのサイドポッドを、新しいものに変更(オコンは前回FP1で破損、アロンソだけが新しいものを使っていた)
バーレーンGPのアップデート記事でも伝えたが、サイドポッド後半が急激に傾斜するようになっている
アルファタウリ
- リアウイングを、バーレーンGPの時よりも低ダウンフォースのものに変更
メインプレーンの中心部の落ち込みまでが、なだらかにつながっている
マクラーレン
アップデートなし
アストンマーティン
- エンジンカバーの最後端にある「トリムステー」を、ドラッグを減らすために取り除いた
- ハロにあったウイングレットを、同様の理由で取り除いた
ハロの付け根、「SantinelONE」の文字があるところに生えていたウィングレットが無くなっている
ウィリアムズ
- 右サイドポッドのルーバーに、2つの冷却部品を追加
- リアウイングを低ダウンフォース仕様に変更
- フロア後端にステーを追加、ポーパシング制御のため
ウィリアムズにもステーがばっちり追加されている