プレシーズンテスト1回目、テクニカルまとめ
この日の午後は人工ウェットセッション。
WTF1が比較した画像。2021年に比べて後方の水しぶきは薄く、そして高い。他マシンの直後に着いても、乱流の影響は減りそうだ。
他の興味深い水しぶき画像はこちらにまとめた
メルセデスのフロア端の気流制御はさすが。左フロントタイヤでは、ディフレクターが風を切る様子もわかる。
マクラーレン。フロア端の渦がすごい。
この画像を見ると、フロントタイヤの乱流を見事にいなし、さらにフロア端のシールがきれいにできていることがわかる。
加えて、リアタイヤの乱流とディフューザー出口の気流を、完璧に分離できているのがわかる。
ウィリアムズも悪くなさそう。
メルセデスはフロア端の奇妙なアイテムを取り付け。フロアの柔軟性を変化させ、その影響をチェックしているとも。
メルセデスのマシンサイド。ベンチュリトンネルのインテークは、取り付け方からしてテスト用か?
レッドブルは最終日もフロービズ。サイドポッド周りをチェックしている。
レッドブルのリアサス、プッシュロッドアームのロッカー部分。
フェラーリは2種類のフロアをテスト。切り欠きがあるものは、話題のポーポイズ現象を防ぐために作られたものだとか。
マクラーレンのフロアはかなりアグレッシブ。
アルピーヌはトラブル発生でコース脇にストップ。チームは「シーリングの問題で油圧低下」が発生したと報告。
アルファタウリは超巨大なエアロリグをつけて走行。
ウィリアムズのフロア端にはパーツと、小さな山(穴?)が見える。
2日目
2日目はフロントタイヤ後方にエアロリグを取り付けるマシンが続出(フェラーリ、アルファタウリ、アルピーヌ、マクラーレン、画像はないがレッドブルなど)。
メルセデスはエンジンカウルを初出し。
ちなみに、テストの様子を受けてトト・ウォルフ代表は「風洞使用時間の制限とマシンの形状には、見事な相関関係があるね」と恨み節のようなコメント。
初の赤旗を出してしまったレッドブル。ギアボックスのトラブルだとか。超厳重に覆われ、運ばれています。
対して、マクラーレンは昨日に続いてオープンに作業している。サイドポッド内でラジエータから抜けた熱風とPU本体を隔てるパネルがよく見える。
そのマクラーレンはフロービズを大量塗布。サイドポッド、エンジンカバー全体の気流がよくわかる。
ウィリアムズはフロントウイングにセンサーを設置。フロント部の柔軟性を見るためのセンサーだと言われている。
「ポーポイズ現象」を捉えた映像。スピードが上がりダウンフォース増、マシンは下に押し付けられ、ベンチュリトンネルと路面のの隙間が小さくなりダウンフォースが急減、マシンは浮き上がりベンチュリトンネルでのダウンフォース復活…。これが繰り返されることでマシンが跳ねる現象だ。
1日目
レッドブルRB18が初お目見え。詳細は下のリンクから。
レッドブルのビームウィングはしっかり機能しているようだ。
メルセデスはフロントタイヤ後方にエアロリグ(センサー)。タイヤ後方の乱流をチェックし、ベンチュリトンネルへ悪影響がないようにしているのかもしれない。
そのメルセデスのベンチュリトンネル入り口。
最強を誇るメルセデスPU。
メルセデスのステアリング。初日を担当したジョージ・ラッセルのものだと思われる。
フェラーリは「ティートレイ」とフロア上にフロービズを塗布。どちらもきれいに気流が流れている。
さらにはリアにエアロリグ。ベンチュリトンネルの出口、ディフューザーからきれいに排出されないと、ダウンフォースの点で不利になる。
ウェストゲート(タービンの圧力を逃がすためのパイプ)が排気マフラーに接続される様子。今シーズンから別々に排出されることが禁じられた。
マクラーレンはリアタイヤ前にエアロリグ
さらにはリアウイング、ビームウイングにはフロービズを塗布した。剥離してしまっている様子も見られない。
作業中の様子がスパイショットされている。マクラーレンのベンチュリトンネルがまるわかりだ。
アルピーヌPUの様子
アルファロメオもサイドポッド上に多数のルーバーを備えていることが判明した。一部は閉じられている。
ウィリアムズはフロントウイング全体にフロービズ。よく見ると、サスペンションロワアームからサイドポッド向かって、見事に気流が向かっているのがわかる。
ウィリアムズのサイドポッドの内部。以前は仕切りがあったが、この日はそれをつけていなかった。
そのサイドポッドの後部。なんとも変わった位置、形状の開口部があるのが判明した。
今季から採用された「BBS」のホイール。ホイールカバーの取り付け方もよくわかる。
0日目(前日のシェイクダウン等)
アルファタウリ
ノーズとフラップの接合部は他マシンとは違い、奇妙だ。さらにノーズ先端に孔が追加された。
フロア端には切り欠きがある。渦流を作りフロア下をふさいでいるのか?
とある画像では、ホンダPUが垣間見える。
ハース
サイドポッドの開口部が、マシン発表時とは異なり大きくなった。
フロントウイングのフラップは合法なものになっている。流行に沿うように、メインフラップは2番目の者に吊るされる形になっている。
リアウイングは「スプーン形状」ともいわれる、真ん中が大きくへこんだ形状だ。
(見づらいが)ハースとしては初めて、ドライバーの眼前にギザギザの透明スクリーンが導入された。
サイドポッドの形状が、発表時と違いフェラーリに近い形状に。ビームウィングまで気流を導いている。また、アストンマーティン、フェラーリのようなダクトも追加された。
フロントウイングのエンドプレート(翼端板)の前端が波打っている。
エンドプレートの横についているフィンは、一度下へ向かっており、単純な形にはなっていない。
シャークフィンが非常に特殊だ。エンジンカバーから一部が分離している。その下にはなんとダクトが見える。
フロア端や後部の処理もかなり凝っているように見える。
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