F1第4戦イモラ(エミリア・ロマーニャGP)のマシンアップデート情報 – 今季初のヨーロッパ上陸
F1は4戦目にして、ついに本場ヨーロッパに上陸した。最初の舞台はイタリア、イモラサーキットだ。
本拠地から近いこともあり、多くのアップデートが持ち込まれるとの話もあった。一方で、プラクティスが少なく、雨も予想されていたため、フェラーリなどはアップデート投入を見送ったとも言われていた。
「ショウ&テル」によれば、多くのチームはアップデートを持ち込んだ。また、雨という条件も織り込んだ変更をあるようだ。
さっそく、「ショウ&テル」で明かされたアップデートを見ていこう。
フェラーリ
「ショウ&テル」で明かされた変更は無し。
ただし、カルロス・サインツJr.のPUは、予防的措置と電気的なアップデートが理由で新しいものに変更されているという報道がある。馬力が向上しているようだ。
レッドブル
- フロア (キール、ティートレイ)
他チームを見習って、追加のウィングをキール部に追加した。マシン中心部でのダウンフォース増加を見込んでいる。
- リアブレーキダクト
ブレーキコンポーネントへの気流量を増やし、同時にダクト出口の形状も見直した。冷却性能の向上が狙い。
メルセデス
- サイドポッド
サイドポッド前のフラップを3つに増やした。サイドポッド内へ入る気流を改善し、冷却を改善することが目的。
- リアタイヤ内側のディフレクター
リアタイヤの内側にあるディフレクターの曲がりの、曲率を減らしたという。これによって、ディフューザー内の気流が改善するという。
- サイドミラー
サイドインパクトストラクチャーの外形と、ミラーの外形も見直した。マシン後部へ向かう気流を改善するため。
マクラーレン
- ビームウィング
ビームウィングのガーニーフラップを調整した。雨天条件に特化していて、ダウンフォース増加を狙っている。
アルピーヌ
- フロア – パフォーマンス向上
オーストラリアGPの時のものと比べて、フロア端が若干変わっている。「金曜のFP1でテストされる」となっているので、実戦投入は確かではなさそうだ。
- ビームウィング
新しいフロアとペアで効果を発揮するもの。端の形状が異なる。ディフューザーのからの気流を助ける効果がある。
アルファロメオ
- エンジンカバー
エンジンカバーとコークボトル部の形状を見直した。リアタイヤ前の気流を改善し、ディフューザーの性能を高めることが狙い。
- フロア
フロアの前端の形状を変更した。気流改善が狙い。
- リアブレーキ
リアブレーキのダクトの形状を変更した。冷却能力向上が狙い。
ハース
- フロア
フロア端の形状を変更。ポーパシングに対処するため。
アルファタウリ
- フロア前端
フロア前端のパーツの高さを上げた。また、フロアフェンスの先端形状も変更した。これによりフロア下の気流配分が代わり、あらゆる車高でのダウンフォースを向上させられる。
- フロア後端
ディフューザーのサイドウォールとフロア後端のカールに切り欠きを加えた。フロア端の構造の性能を高め、フロア全体でのダウンフォースを増加できる。
- サイドポッド
開口部の下部を高くし、開口部分の高さは低く、幅広い形状になった。また、より内側にも寄っている。
これはフロントサスペンションと連動し、ブレーキダクト周辺の圧力分布を変えフロントタイヤの乱流を制御することで、ダウンフォースをさらに得ている。
ウィリアムズ
- リアウィング
メインプレーンとフラップの両方を変更した。効率的にダウンフォースを得ることが狙い。
また。上部のウィッシュボーンの外形も変更した。空力的なメリットがある。
- フロントブレーキ
冷却用のダクトを変更した。雨を見越して冷却性能を落としたという。
アストンマーティン
- ハロのフラップ
フラップを追加。このサーキットに適応させる変更で、後部への気流を制御するためだという。
- サイドミラー
ステーの長さを変更した。効能はハロに追加されたフラップと同じ。
- フロア
フロアのステーの下端を前方に移動させた。フロアをよりたわみにくくし、路面との接触を減らすことが狙い。