第5戦マイアミGPの最高速比較
3つのストレートが存在するマイアミ・インターナショナル・オートドローム。多くのチームがロードラッグ仕様を持ち込んできたように、位置づけとしては「高速サーキット」だ。
バックストレートは1kmを超えるため、マシンのパフォーマンスを測るには十分な長さを持つ。
FIAが計測・公開した予選での直線速度を元に、考察していこう。
ずば抜けているレッドブルの最高速
まず、単純に最高速だけを見てみると、レッドブルの2台が他に対して4km/h以上も速いことがわかる。アルファタウリも4、5位につけていることから、ダウンフォース量だけでなくRBPTのパワーも高いレベルにいることがわかる。
他PUは混戦状態。ここからダウンフォースのセッティングも読み取れそうだ。
この順位をグラフ化してみた。これだと複雑なので、2人の平均順位からチームごとにまとめてみよう。
各チームの状態を読み解く
これを見るとわかるように、レッドブルは「バックストレートエンド」から「中間2」までの全てで高い順位を保っている。前述の通りPUのパワーが大きいのに加え、コーナリング(コーナー脱出速度)のレベルも高いということだ。
一方で、フェラーリはトップスピードは遅いが、コーナリングは最高レベルだ。予選でワンツーを獲得していることを鑑みると、馬力はRBPTに劣るがそれを完全にコーナリングでカバーしているのだろう。マシンの空力の高さがわかる。
マクラーレンもコーナリング重視だが、全体が低くまとまっているのが残念なところ。
ハースやアルピーヌ(アロンソ)は中間1からバックストレーエンドの順位が良い。PUやギア比が中間加速を最適化するようになっていそうだ。