メルセデスのフレキシブルウイング問題に動かぬ証拠「すり跡」が見つかった!
参考:RACEFANS(No “score marks” on our rear wing, Mercedes insist after Red Bull protest threat · RaceFans)
今年のタイトル争いはコース外でも忙しい。ブラジルGPの48周目の一件が収まったと思うと、今度はメルセデスの「フレキシブルウイング」問題が再燃している。
フロント、リアなどのウイングがたわみ、傾斜角が平らに近づくことでドラッグの発生を抑え、ストレートスピードを抑えようというのがフレキシブルウイングだ。
今シーズンの初め頃にも話題になったが、その時は映像以外の証拠はなく、FIAの荷重テストが厳しくなったことで終息した。しかし、今度はメルセデスのマシンに明確な証拠が見つかっているようだ。
ブラジルGPのあたりから噂になりつつあった。話題にしたのはまたしてもレッドブルチームだ。
レッドブル代表、クリスチャン・ホーナーはカタールGPの公式会見の場でメルセデス代表に「あの擦り傷に関してはどう説明する?」と発言したことで、話の信憑性が一気に高まった。
その「擦り傷」がこれのようだ。
確かに、リアウイングのメインプレートが後ろに動いてできたような擦れ跡が確認できる。レッドブル代表はこのことを言っているのだろうか。
もしメルセデスのリアウイングが本当にたわんでいるとしたら、レギュレーション違反ではないのだろうか?それはFIAの出方によるだろう。
そもそもこのウイングも間違いなく厳格化された車検に合格している。さらに今回はたわんでいるという証拠はただの擦り傷であり、言い逃れのしようはいくらでもある。FIAは違法性を指摘しづらい。
とはいえ、たわんでいる可能性があることはFIAが見逃すはずがない。このジレンマがどう打開されるかだ。
レッドブルのコメントからも、このことを抗議するのは確実なようだ。早ければこのグランプリ中にも行う可能性があるという。
最近の政治的争いはいささか過激すぎるように思える。これでチャンピオンになって、果たして後味は良いものだろうか。