F1チームが抱える来シーズンの最低重量問題
参考:RaceFans(F1 teams want increase for “extremely challenging” 790kg limit in 2022 · RaceFans)
来シーズン、F1は大きなレギュレーション変更が行われる。その中でマシンの最低重量は38kg増え、790kgになる。
しかし大半のF1チームは、それでも軽すぎる最低重量にどう近づけるかに苦戦している。コスト制限の導入によって高級な材料、技術が封じられるという弊害が発生しているのだ。
アルファロメオも苦しんでいるチームのひとつだ。ザウバーからチーム名を変え、資金も潤沢になっただろうが、それが使えないということになっているのだろう。テクニカルディレクターのジャン・モンショーはこう話している。
「すべてのチームが明確な要望を持っている。最低重量についてだ。もう数kgの緩和が欲しい。予算についてもだ。重量の要件を達成しようとすると、とても高額な費用が掛かる。」
「最低重量に対する意見は、見る限り多くのチームで足並みがそろっている。」
確かに2022年には最低重量は増える。しかし大きくなるホイール、より厳しくなるクラッシュテストによってそれは相殺される。しかもホイール、クラッシュ要件による必要な重量増はかなり大きいという。
「シャシーの数字が大きくなる(改良される)と同時に、タイヤ、ホイールが大きくなり、ブレーキディスクも大径化され、マシンは明らかに重くなる。それは全チームにとって設計の悩みタネなのだ。まだてFIAのテクニカル部門でで話し合われている。」
「重量が40kgも増加することは大きなチャレンジだ。それが占める割合は小さくない。」
F1マシンの重量は、ここ10年常に増加している。その中でも来シーズンの増加、38kgは2014年V6ハイブリッドターボ時代が始まって以降最大の増加だ。
チームは外観だけでなく、マシンの中身でも難しい設計をを迫られているのだ。
3件のコメント