来年のマシンはこうなる:タイヤ、ホイール、ブレーキ
Covid-19のパンデミックで1年延期されたが、ついに新しいテクニカルレギュレーションがF1に導入される。
「マシンが起こす乱流(アウトウォッシュ)を減らし、接近、追い越しをしやすくする」ことを目的とした新レギュレーションは、マシンの見た目を大きく変える。すでにイギリスGPで実物大モデルが公開されたとおりだ。
そして今週の火曜日、水曜日には、アブダビで来シーズン用のタイヤテストが行われている。そこでは、新しいマシンの詳細が一部明らかになっている。
タイヤ・ホイール
知っての通り、来シーズンから、ホイールは18インチになり、タイヤもそれに合わせて低扁平化する。市販車のタイヤ形状に近づくのだ。
それと、忘れてはいけないのが、ホイールにフタが付くことだ。スポークが外からは見えないようになる。
これは(定かではないが)2014年頃から、チームがタイヤスポークやホイール軸、さらにはホイールナットを使ってマシン外へ気流を流そうとした。その乱流を封じるためのフタだ。
見た目はどうだろうか?また「ハロ(ヘイロー)」導入時のように議論が沸騰するだろうか?
ブレーキ
このテストでは、新しいブレーキカバーの雰囲気も明らかになった。
来年から、ブレーキからはインテークダクトが消え、カバーにあるアウトレットダクトも消える。どちらも乱流抑制のためだ。
チームはブレーキ冷却に苦労するだろう。しかし、フェラーリはすでに実践テストをし、ある程度成果を得ているようだ。
まだ新しいマシンに違和感がある人も多いだろう。しかし我々のF1チームたちは必ず、美しいマシンに仕上げてくるに違いない。