サウジGPでトト・ウォルフが投げたヘッドセットはどれほど高額か?
チャンピオンシップ争いが激化する中で、メルセデス代表、トト・ウォルフの感情が表れるシーンが公式放送で流れることが多くなってきた。
衝撃的な出来事が相次いだサウジアラビアGPでは、今後も掘り返されそうなウォルフ代表のシーンが捉えられた。
37周目に順位を譲ろうとしたフェルスタッペンにハミルトンが突っ込んだ瞬間、ウォルフ代表は激怒し、つけていたヘッドセットを机にたたきつけたのだ。
このヘッドセット、かなり高額とみられる。
BOSEの特注品
このヘッドセットは、スポンサーであるBOSE(ボーズ)から提供されている。2015年からスポンサー契約が成されている。
ガレージで使われているものは特注品だそうだ。トラックやガレージ内に響き渡る轟音をシャットアウトしチーム内の大事な会話をクリアに届ける、その役割をするギアの値段は計り知れない。
ちなみに、BOSEから市販されているヘッドセットで最高額なのは「A20 Aviation Headset」。航空機用のもので、約12万円する。
150万円以上か?スーパーGTの場合
いろいろなサイトで調べたが、詳細な価格は見つけられなかった。しかし、少し手掛かりになるような動画を見つけた。
日本のGTマシンレースの最高峰、スーパーGTでのストーリーだ。
2005年のスーパーGT GT300クラス、ARTAの当時チーム代表の土屋圭一も同様に感情が爆発しヘッドセットを壊していた。のちにチームマネージャーから伝えられたヘッドセットの価格は、150万円だという。
16年前の日本のレースのヘッドセットでさえ150万円するのだから、世界最高峰のF1ではそれ以上に高額な可能性が高い。
マシンのクラッシュでは数百万円のカーボン部品が一瞬でゴミになるが、それはガレージ内の備品も例外ではないようだ。